太陽光発電で失敗しない業者の選び方|良い業者の見分け方とは

太陽光発電 更新日: 2024.05.20

脱炭素経営の実現に向けた取り組みとして導入が進む自家消費型太陽光発電
決して安い設備投資ではないからこそ、失敗しない業者の選び方と良い業者の見分け方を具体例を交えながらご紹介します。太陽光発電の導入検討時に、ぜひご参考ください。

この記事では以下のことがわかります

  • 太陽光発電の業者選びでよくある失敗
  • 信頼できる太陽光発電業者の見分け方
  • 業者選びで失敗しないポイント
  • 信頼できない業者の特徴

以下からは、自家消費型太陽光発電システムの概要資料を、無料でダウンロードいただけます。記事とあわせていかがでしょうか。

自家消費型太陽光発電概要資料

 

 

太陽光発電で失敗しないためには業者選びが重要

太陽光発電の導入で失敗しないために重要なのは、業者選びです。企業による自社施設への太陽光発電システムの導入は、1,000万円単位の非常に大きな設備投資となり失敗するわけにはいきません。しかし、太陽光発電には「設置して失敗した」「おすすめしない」など、マイナスのイメージを持った意見も多くあります。

ユーザーが「失敗」と思うきっかけになった出来事は、太陽光発電業者の良し悪しに起因しているケースがほとんどです。このことから、太陽光発電の導入で大損しないためには、施工をどこに頼むかの業者選びが重要と言えます。

次に、業者選びで失敗した事例にはどのようなものがあるか、見ていきましょう。

 

太陽光発電の業者選びによる4つの失敗事例

業者選びで太陽光発電に失敗した、4つの事例をご紹介します。

  • シミュレーションが実際の発電量とかけ離れている
  • 技術力不足による機器トラブルが多発する
  • 施工後に近隣からクレームが入る
  • 太陽光発電業者の倒産により損失が発生する

なぜ失敗なのか、詳しく見ていきましょう。

シミュレーションが実際の発電量とかけ離れている

太陽光発電業者による発電シミュレーションに、発電量が多めに記載されていることが失敗の原因になった事例は多数あります。実際の発電量よりもシミュレーションの数値が大きいと、自家消費率を正しく想定できません。発電量が想定より少ないと自家消費率が下がり、買電量が増えるため、電気代削減効果が薄れます。

ただし、太陽光発電は天候の影響が大きいため、想定より発電量が少ない日もあります。数%程度の誤差は許容範囲と考えましょう。

なお、太陽光発電業者が発電シミュレーションに使用する主な情報は、以下の4つです。

  • 発電設備の出力容量
  • 設置場所の日射量データ
  • 太陽光パネルの設置角度や方角
  • パワコンなど機器の変換効率による発電ロス

自社の施工条件と一致しない項目の有無を確認することで、シミュレーションによる失敗を防止できます。

太陽光パネルのメーカーを変えて、別途シミュレーションを依頼することもおすすめです。太陽光パネルはメーカーごとに特色があり、同じ発電容量でも弱化の誤差が生まれます。

技術力不足による機器トラブルが多発する

業者の技術力によっては施工不良に起因した機器トラブルが、太陽光発電の稼働後に頻発する可能性があります。機器トラブルが起きると設備が正常に動作しないため、発電量が減少します。発電量が少ないままでは自家消費率が下がり、電気代削減効果が小さくなるので、早急に修理対応が必要です。

また、施工不良の状態で発電を継続すると、機器に大きな負荷がかかります。負荷が大きい状態では、ケーブルの発火や断線を招く可能性があり、火災などの被害が起きかねません。技術力がある業者なら施工不良が起こりにくいため、機器トラブルが多発する失敗を避けられます。

施工後に近隣からクレームが入る

太陽光発電設備の設置後に、近隣住民や施設から太陽光パネルの反射光が眩しいなど、クレームを言われるケースがあります。現地調査で周辺の住宅や施設を把握した上で、業者が太陽光発電の施工計画をたてて設計するのが一般的な流れです。事前に丁寧な現地調査を業者が実施していれば、近隣の建物に反射光が入り込むのを避けた設計ができ、クレームの心配もありません。

過去には、近隣とのトラブルが訴訟に発展した事例もあります。こうしたトラブルを避けるためにも、太陽光発電の設置では近隣への配慮が欠かせません。業者選びに失敗すると、周辺に配慮しない状態になってしまい、最悪の場合は太陽光発電の撤去が必要になることも考えられます。

太陽光発電業者の倒産により損失が発生する

太陽光発電業者が倒産してしまうのも、業者選びによる失敗事例の1つです。業者の倒産で考えられる影響は、2つあります。

  • 施工関連の保証が受けられない
  • 機器のメーカー保証が受けられない可能性がある

設備の施工不良が発覚した場合、通常は施工業者が無償で修理対応します。しかし太陽光発電業者が倒産してしまっていると、保証が受けられないため自腹での修理が必要です。

また、太陽光パネルやパワコンなどの機器は業者経由で購入するため、メーカー保証を利用する際は業者をとおす必要があります。このため、メーカー保証についても太陽光発電業者が倒産していると、保証手続きのすべてを自らすることになります

このように、太陽光発電業者が倒産すると、ユーザーに損失発生の可能性があります。

 

失敗しない太陽光発電業者の選び方

太陽光発電を導入する設備投資で失敗しないためには、業者選びが重要になります。業者選びのコツは、以下の4つを重点的にチェックすることです。

  • 検討している太陽光発電設備と同規模の設備施工実績を確認
  • 相見積もりを取得して金額を比較
  • アフターフォローの有無を確認
  • 施工業者の技術力を確認

失敗しない業者選びのポイントを、1つずつ見ていきましょう。

検討している太陽光発電設備と同規模の設備施工実績を確認

太陽光発電の容量など、検討している発電設備の規模感で施工実績がある業者かどうか確認しましょう。同じ太陽光発電でも、企業用と家庭用、または野立てと呼ばれる産業用太陽光発電では、施工に関するノウハウが異なります。このため同じタイプの太陽光発電の施工実績がないと、技術力に不安が残ります。
工場の屋根への設置であれば屋根設置の、駐車場であればカーポートの、地上への設置であれば野立ての実績が豊富か確認しましょう。

規模が同程度な太陽光発電の施工実績が豊富な業者は、ノウハウがあって技術力も高く想定外のトラブルにも臨機応変に対応できるため、安心です。商談の際に自ら施工事例を紹介してくれる業者は、技術力に自信がある現れにもなるため、安心して選んで良い業者と言えます。


施工事例一覧

施工事例一覧

弊社で施工した太陽光発電や蓄電池などの導入事例を、お客様の実際の声を交え、ご紹介いたします。導入前にどのような課題を抱え、太陽光発電設備の導入に至ったのかなどお話しいただいています。


相見積もりを取得して金額を比較

太陽光発電の相見積もりを取得して内容を比較し金額の妥当性をチェックするのも、業者選びで失敗しない方法です。施工条件が同じなら、業者が違っても見積金額に大きな差は出ないはずのため、相場感を確認できます。

金額を比較するときは、3〜4社から相見積もりを取ることをおすすめします。見積もり2社だけだと、金額が高いか安いかの比較しかできません。複数社の見積もりがあれば、必要な工事や保証が含まれているかなど、金額以外の部分も総合的に判断できます。相見積もりを取れば金額や内容の妥当性が分かるため、業者選びでの失敗を回避できるでしょう。


自家消費型太陽光発電の費用の相場は?導入費用と維持管理費を解説

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自家消費型太陽光発電の費用相場を解説します。kWあたり15万円が最新の目安で、製造業や介護施設など業種によって多少のばらつきがあります。


アフターフォローの有無を確認

設置工事後に必要なアフターフォローの体制が整っているかどうかも、太陽光発電の業者選びでは重要です。アフターフォローが充実している業者を選びたい理由は、2つあります。

  • 発電設備にトラブルが起きた際の緊急対応をしてもらいやすいため
  • 高い発電効率の維持には、メンテナンスや保守点検が欠かせないため

太陽光発電は屋外に設置するため、自然災害による被害などで機器が破損したり故障したりすることがあります。機器が故障した際、アフターフォローサービスがある業者なら、すぐに駆け付けてもらえて応急処置だけでも対応してもらいやすいです。

また、太陽光発電は経年劣化によって徐々に発電量が低下していくため、こまめなメンテナンスと定期点検が必須です。丁寧なメンテナンスを実施できれば、経年劣化のスピードを緩やかにして、長期間に渡り、発電効率が高い状態を維持できます。

施工業者の技術力を確認

施工業者の技術力を確認するのも、太陽光発電業者選びでは欠かせません。技術力を確認する際のチェックポイントは、以下の2つです。

  • 熟練した専門スタッフがいるか
  • 電気主任技術者などの有資格者が在籍しているか

電気工事や保守については、技術力の有無を客観的に判断できる資格があります。しかし、架台や太陽光パネルの取り付けに関する技術を証明できる資格はありません。このため、工事作業に熟練した専門スタッフが在籍しているか確認できれば、技術力があると分かります。

また、太陽光発電業者を選ぶ際は、工事が自社施工か確認しましょう。自社施工している業者なら、工事のノウハウを持った人材が社内にいます。施工での懸念点が先に分かるため、着工してからトラブルが起きる可能性が低くなります。

 

信頼できる太陽光発電業者の見分け方

契約しようとしている業者が、本当に信頼して良いか見極める際のチェックポイントは以下の7つです。

  • 要望や条件に合った提案をしてもらえる
  • メリットとデメリットの両方を説明してもらえる
  • 現地調査を基に適切な見積もりが作成されている
  • 施工方法や施工上の懸念点を説明してもらえる
  • 補助金制度などの最新情報を調べて把握している
  • 発電開始までに必要な手続きを把握している
  • 保証やアフターフォローの体制が整っている

どのような点を確認するのか、順に見ていきましょう。

要望や条件に合った提案をしてもらえる

ユーザーの要望をヒアリングし、設置条件も踏まえた提案をしてもらえる業者は信頼できます。太陽光発電や蓄電池は、使用する目的に適した設備規模で導入しなければ、ユーザーにとって損失となる可能性があります。

例えば、製造業で太陽光発電を導入する場合、工場の屋根いっぱいに太陽光パネルを設置するケースがあります。太陽光パネルの枚数が多いほど発電能力は上がりますが、得られる発電量分に見合う電気使用量がないと、電気代削減効果は限定的となり経済性も見込めません。
余剰分を売電する選択肢もありますが、自家消費率をできるだけ高めた方が経済性はいいので、需要場所の電気使用量に合った発電出力の提案となっているかのチェックが不可欠です。

電気使用量を考慮した提案で、かつ、停電時の利用も考えられていたり、メンテナンスのことも考慮されているなど、要望を満たしていれば信頼できる業者か判断できるでしょう。

メリットとデメリットの両方を説明してもらえる

太陽光発電の導入には月々の電気代を抑えられたり、電気料金の高騰の影響を回避できたりするなどメリットがありますが、デメリットも存在します。営業担当者は太陽光発電を販売したいので、良い部分だけを紹介しがちです。

しかし、どのようなデメリットがあるかも分からないと、ユーザーは太陽光発電が本当に自社に必要な設備なのか、正しく判断できません。デメリットの説明は、ユーザーが太陽光発電の購入を控えるきっかけになる可能性があるため、業者にとってはリスクです。それでもユーザーがしっかり購入を検討できるように、デメリットを隠さずに説明してもらえる業者は信頼できると言えます。


自家消費型太陽光発電の7つのデメリットと導入前に抑えておきたいこと

自家消費型太陽光発電の7つのデメリットと導入前に抑えておきたいこと

デメリットには設置スペースの確保や耐荷重、ランニングコスト、近隣トラブルの可能性などが挙げられます。記事ではデメリットの紹介に加え、それらを解決し太陽光発電を快適に活用する方法を解説します。


https://enemanex.jp/case/

現地調査を基に適切な見積もりが作成されている

現地調査を実施した上で、正式な見積もりを作成する太陽光発電業者は信頼できます。以下は、ユーザーが問い合わせしてから業者が見積もり作成するまでの一般的な流れです。

  1. オンライン面談でユーザーの要望や条件をヒアリング
  2. 業者が概算見積もりを提案
  3. ユーザーから正式な見積もりの要望があったら、業者が現地調査を実施
  4. 現地調査の結果を基に、業者が正式な見積もりを提案

太陽光発電は設置場所の材質や状況により最適な施工方法が変わるため、正式な見積もり前の現地調査は必須です。しかし、訪問販売に来て建物の外観をちょっと見ただけの概算見積もりで契約を進めようとする業者もいるため、しっかりと現地調査を行う業者は安心できます。

施工方法や施工上の懸念点を説明してもらえる

太陽光発電の施工方法や懸念点を説明してもらえるのも、信頼できる業者の特徴です。特に懸念点は、ユーザーにとってデメリットになる可能性もあります。例えば築年数が長い設備の屋根に太陽光パネルを設置するケースで、雨漏りの懸念があるなどです。

法人が太陽光発電を導入する際、通常営業している中での設置工事になります。このため、施工方法についても、具体的な説明をしてもらえないと営業に差し支えるのではと不安を感じかねません。必要なことを分かりやすく説明してもらえる業者でなければ、信頼するのは難しいでしょう。

補助金制度などの最新情報を調べて把握している

国が脱炭素の実現を推進しているため、政府や地方自体によって補助金事業が実施されています。補助金を受給するには、決められた条件を満たすことが必須です。例えば、FITやFIPを活用する太陽光発電事業は補助金給付の対象外、などの条件があります。

また、補助金は公募期間中であっても、申し込み数が予算の上限に達したらその年度の募集は急に打ち切りとなります。このため補助金の利用を検討している場合は、最新情報の収拾が欠かせません。補助金制度の詳細を把握して、ユーザーに有利になるようにおすすめしてもらえる業者は、信頼できるでしょう。

以下からは、補助金情報をまとめた資料をダウンロードいただけます。

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発電開始までに必要な手続きを把握している

太陽光発電では発電を開始する前までに、様々な申請作業が発生します。申請には書類の提出が必要なケースもありますが、専門的な内容が多くユーザーでの作成は難しい部分があります。以下は、設置工事を開始する前までに必要な手続きの事例です。

  • 管轄の電力会社に電力系統に関する確認と申請
  • 蓄電池を設置する場合の消防署への届出
  • 補助金活用や税制優遇適用の申請

必要な手続きを全て把握し、申請作業まで請け負ってもらえる業者は信頼できると言えます。

保証やアフターフォローの体制が整っている

太陽光発電は、施工して発電を開始したら終わりではありません。設置工事後に、機器トラブル発生の可能性があります。機器トラブルの原因が施工にあれば、設置業者による保証が必要です。また発電効率が高い状態を維持できるように、メンテナンスが欠かせません。

設置工事とは違う業者にメンテナンスを依頼する場合、設備の情報がないためトラブルが発生したときに対策方法の問い合わせなどで、初動が遅れる懸念があります。すぐにトラブル対応してもらえるように、設置工事をした業者にメンテナンスを依頼できるのが望ましいです。

 

信頼できない太陽光発電業者の特徴

太陽光発電業者の中には「契約は失敗だった」と、ユーザーに思わせてしまう会社があります。信頼しないほうが良い業者の特徴は、以下の3つです。

  • 提案内容が一方的で要望に沿っていない
  • 見積もりが相場とかけ離れ内訳の記載もない
  • 現地調査をせずに見積もりしている

それぞれ詳しく説明します。

提案内容が一方的で要望に沿っていない

自分たちが売りたい方向にユーザーが向かうように、一方的な太陽光発電を提案する業者は信頼しないのが賢明です。法人が太陽光発電を導入するのには、電気代節約などの目的があります。ユーザーの要望はないものとして一方的な提案をするのは、自分たちに利益があれば良いという考えの現れです。このような考えの業者から太陽光発電を購入すると、損失が出てしまいかねないため契約はおすすめできません。

具体的には、電気使用量と合わない発電容量、他社よりも極端に低い見積金額、大きすぎる蓄電池容量、連絡が遅い・取れないなどです。

見積もりが相場とかけ離れ内訳の記載もない

見積もりの内容でも、信頼できる業者かどうか分かります。信頼できない業者の見積もりにある特徴は、以下の2つです。

  • 金額が相場とかけ離れている
  • 内訳が記載されていない

金額の相場は、複数社から相見積もりを取ることで確認できます。一般的に見積もりには金額の妥当性を示すために、内訳を記載します。「諸費用」などとひとまとめにしている項目は、注意が必要です。内訳の詳細を企業秘密として開示しない業者は、本来必要のない金額を上乗せしている可能性があるため、注意しましょう。

現地調査をせずに見積もりしている

正式な見積もり作成の前に、現地調査を実施しないのは信頼できない業者の特徴です。ユーザーが設備構成や費用感を掴めるよう、オンライン面談などでのヒアリングを基に概算見積もりを業者が提案することはあります。

現地調査を行わない状態の概算見積もりで、契約まで進めてしまうと「計画どおりに太陽光パネルを設置できない」といったトラブル発生の可能性が高くなります。概算見積もりのまま工事を進めようとする業者は、信頼しないほうが良いでしょう。

まとめ|太陽光発電は業者選びが重要

太陽光発電は非常に大きな設備投資のため、失敗しないためには業者選びが重要です。

以下4つのポイントをチェックすることで、業者選びの失敗を回避できます。

  • 自社と同規模の太陽光発電施工実績を確認
  • 相見積もりを取得して金額を比較
  • アフターフォローの有無を確認
  • 施工業者の技術力を確認

自社が太陽光発電について相談している業者を本当に信頼してよいか、不安な場合のチェックポイントは以下の7つです。

  • 要望や条件に合った提案をしてもらえる
  • メリットとデメリット両方を説明してもらえる
  • 現地調査を基に適切な見積もりが作成されている
  • 施工方法や施工上の懸念点を説明してもらえる
  • 補助金制度などの最新情報を調べて把握している
  • 発電開始までに必要な手続きを把握している
  • 保証やアフターフォローの体制が整っている

太陽光発電の業者選びでお悩みの方は、本記事を参考にされてみてはいかがでしょうか。

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