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蓄電池
蓄電池には⼤きく2つの役割があります。
1つ⽬は貯めた電気を使⽤電⼒量が最も多い時間帯に放電することで基本料⾦を低減する電気代削減効果(デマンド抑制)、
2つ⽬は電気の供給が⽌まる停電時や緊急事態時の⾮常⽤電源としての役割です。
近年ではこの2つの基本的役割に加えて、企業のBCP対策や環境経営の促進といった背景から
RE100、RE Action、ESG投資、SDGsの取り組みの⼀環として導⼊する企業が増えています。
価格も下落してきており補助⾦もまだ使えることから、今が導⼊の好機と⾔えます。
蓄電池の3つのメリット
1.デマンドコントロールによる電気代削減
ピークカットやピークシフトにより電⼒の基本料⾦を抑えることで、電気代を削減する効果が期待できます。電気料⾦は主に基本料⾦と使った電⼒量で決まる電⼒量料⾦によって構成されており、基本料⾦は年間で最も⾼い電⼒値(最⼤デマンド値)によって決定します。
ピークカットやピークシフトを活⽤することでこのデマンド値を抑えられるため(デマンドコントロール)、基本料⾦を下げることができます。
ピークカットは⼀⽇のうちで最も電⼒の使⽤量が多い時間帯に、蓄電池に貯めた電⼒や太陽光発電で発電した電⼒を使⽤することで、電⼒使⽤ピーク時に電⼒会社から買う電⼒量を減らします。これによって最⼤デマンド値が抑えられ基本料⾦が削減でき、電⼒会社から買わない分の電⼒量料⾦も削減できます。
ピークシフトもピークカットと同じく最⼤デマンド値を抑制する効果がありますが、ピークカットとは違って使⽤する電⼒量は変わらず、⼀⽇の時間帯によってばらつきのある使⽤電⼒量を均⼀にすることで最⼤デマンド値を抑えます。例えば、電⼒をあまり使わない夜間に蓄電池に電⼒を貯め、電⼒をよく使う昼間に放電する使い⽅があります。
太陽光発電とセットで効果増⼤
電気の基本料⾦は最⼤デマンド値が1ヶ⽉のうちで⼀⽇でも更新されたら、翌⽉からその値を基準とした料⾦に値上がりしてしまいます。
⾃家消費型の太陽光発電だけでもピークカットの効果は得られますが、太陽光発電は⾬天時には発電できないため、蓄電池がないと⾬天時に最⼤デマンド値が更新され、せっかく値下げできていた電気代が翌⽉からまた上がってしまう恐れがあります。
また、ピークシフトは蓄電池にのみ限られた効果ですので、太陽光発電と蓄電池をセットで導⼊することでさらに電気代削減効果を⾼めることができます。
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2.BCP対策・⾮常⽤電源
近年は毎年のように⼤⾬や台⾵による記録的な災害が発⽣し、⼤規模停電などでインフラが途絶える事態に発展しています。⼤地震やパンデミックといった緊急事態もすでに直⾯している驚異の⼀つです。これらへの対応は企業にとっても、存続が危ぶまれる危険性があることから優先度を⾼め対処しなければならず、対処しているかどうかが、顧客や取引先の信⽤と信頼を得る指標となっています。「BCPをすでに整備している」ことが現代の企業のスタンダードになりつつあるだけでなく、BCPに取り組んでいない企業は顧客や取引先から価値がないと判断され、業績が落ち込むきっかけになりかねません。
蓄電池はあらかじめ太陽光発電で発電した電⼒や、電⼒会社から購⼊した電⼒を貯めておくことで、停電時にも電気が使えます。電気が使えるだけでスマホやパソコン、テレビでの情報収集、連絡などができ、緊急事態からのいち早い事業復旧に役⽴ちます。BCPをすでに策定している企業様だけでなく、これからBCPの整備に取り組む企業様にもおすすめです。 -
3.補助⾦・優遇税制の活⽤
環境省や各⾃治体から導⼊に際しての補助⾦が整えられています。補助対象は蓄電池設備およびその設置⼯事、また⾃家消費型の太陽光発電設備とその設置⼯事です。避難施設や災害時の拠点となる医療機関や診療施設、スーパーやドラッグストアなどの⼩売店に限定した特別な補助⾦もあります。
税制優遇では、FIT制度を利⽤した全量売電型の太陽光発電よりも助成率の⾼い「中⼩企業経営強化税制」が使えます。こちらは100%即時償却もしくは法⼈税の10%税額控除のどちらかが適⽤でき、時期によっては補助金との併用も可能で、より蓄電池の経済性を⾼められます。
蓄電池の選び⽅とラインナップ
蓄電池は容量の⼩さい家庭⽤と容量が⼤きい産業⽤とがあります。使⽤電⼒量が⽐較的少ない店舗や事業所は家庭⽤でも対応できますが、⼯場や倉庫など電⼒を多く使う業態は産業⽤の蓄電池が適当です。⾃社に合った蓄電池を、導⼊する業態を⽬安にご紹介します。蓄電池の容量が⾜りない場合は、複数台の設置で対応します。
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店舗・事業所
コンビニやスーパー、ドラッグストア、会社事務所など
- 蓄電池容量
- 7〜12kwh
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医療・介護施設
診療施設や介護施設など
- 蓄電池容量
- 12kwh〜
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工場・物流倉庫
⼯場や物流倉庫など
- 蓄電池容量
- 78kwh〜
蓄電池ラインナップ
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メーカー ⽥淵電機 型番 EIBS7 蓄電容量 7.04kWh 充放電サイクル 12,000回 出力 単相202V 設置場所 屋外 質量 130kg メーカー保証 標準15年 専⽤のハイブリッドパワーコンディショナが容量別に3タイプ揃えられ、約7kWhという⼿頃なサイズ感もあり、太陽光発電の容量に柔軟に対応できます。住宅⽤から⽐較的使⽤電⼒量の少ない店舗、事務所への設置におすすめです。
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メーカー ニチコン 型番 DS2016A 蓄電容量 16.2kWh 充放電サイクル 15,000回 出力 三相202V 設置場所 屋内 質量 1,120kg メーカー保証 標準1年 パワーコンディショナを内蔵することで太陽光発電と直接接続でき、省スペースとコスト削減を実現しました。セパレート式のため設置が容易で、メンテナンスの⼿間も省けます。診療施設や介護施設におすすめです。
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メーカー エネルギーギャップ 型番 EGS2600J/5200J/7800J 蓄電容量 26.1kWh/52.2kWh/78.3kWh 充放電サイクル 4,000回以上 出力 単相202V/三相202V 設置場所 屋外 質量 800kg/1,200kg/1,400kg メーカー保証 標準10年 家庭用と産業用を取り揃える幅広い商品ラインナップがあり、小規模店舗から介護施設、事務所、病院、大規模工場などさまざまな設備に対応できます。太陽光発電やパワーコンディショナも製造しており、発電・蓄電システムに長けたメーカーです。
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メーカー Sungrow 型番 ST159KWH-50HV 蓄電容量 159kWh 出力 三相200V 設置場所 屋外 質量 3,000kg 主にパワーコンディショナを取り扱う世界規模で導入実績のあるグローバルメーカーで、パワコンの世界シェアでは15%に及びます。システムはパワコンと蓄電池が一体となった一体型を採用することで、発電・蓄電の効率化に成功しています。
小規模店舗様や事業所様に
うってつけのポータブル蓄電池
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蓄電容量 1.5kWh 質量 17.2kg メーカー保証 1年 上記で紹介した蓄電池はすべて据え置き型で、停電時には導入した施設や工場全体をバックアップすることを想定していますが、こちらの持ち運び可能なポータブル蓄電池はより用途を限定して、スマホの充電やテレビ、冷蔵庫の電源とすることで災害時に最低限必要な連絡や情報収集の手段を確保することを想定しています。持ち運び可能な分だけ容量も小さいですが、スマホを約100回充電可能、ノートパソコン約35時間、テレビ約70時間、冷蔵庫約35時間の稼働がそれぞれ可能です。太陽光発電からの充電も可能で、数人~40人規模の事業所様におすすめの蓄電池です。